東北・北海道新幹線、上越新幹線、北陸新幹線は2021年3月13日(土)ダイヤ改正により、上野駅〜大宮駅間でスピードアップします。
JR東日本は、ダイヤ改正により新幹線の上野駅〜大宮駅間で最高速度を130km/hに向上し、各方面で所要時間を最大1分程度短縮すると発表しました。例えば、東北新幹線の東京駅〜新青森駅間における最速列車の所要時間は、現行ダイヤから1分短縮の2時間58分(上下とも)になります。JR東日本によると、接続や行き違いなどの都合により、終着駅までの所要時間が短縮しない列車もあるとしています。
各新幹線のほとんどの区間で最高速度が200〜300km/h台となっている中、上野駅〜大宮駅間は沿線の騒音対策のため、1985年の開業以来、最高速度が110km/hに抑えられていました。JR東日本は埼玉県内で速度向上に必要な工事を2018年5月から開始し、吸音板の設置や防音壁のかさ上げといった騒音対策を完了させました。開業から37年目で初めて最高速度が130km/hに引き上げられるのは、並行する埼京線の戸田公園駅〜北与野駅間にあたる約12kmの区間です。
また、JR北海道は、北海道新幹線「はやぶさ」の一部列車が東京駅〜新函館北斗駅間の所要時間を1分短縮するのに合わせ、接続する「はこだてライナー」2本の運転時刻を見直します。これにより、東京駅〜函館駅間の最速所要時間は新幹線下りが4時間30分、上りが4時間28分へとそれぞれ1分短縮します。
上越新幹線では、グランクラスが連結されたE7系車両(12両編成)で運転する列車が増加します。3月13日(土)ダイヤ改正により、新たに12本の列車がE7系で運転されます。上越新幹線でE7系により運転される列車の本数は、「とき」16本、「たにがわ」6本の計24本となります。E7系は2021年秋頃にも追加投入され、これによりオール2階建て車両「Max」E4系の運転が終了となる予定です。
上越新幹線ではこのほか、朝通勤時間帯に高崎駅始発で運転している上り「たにがわ474号」上野駅行(高崎駅7:17発・上野駅8:08着)の時間帯がシフトされます。ダイヤ改正後は行先が東京駅行となり、「たにがわ472号」(高崎駅6:31発・東京駅7:24着)として運転されます。
3月13日(土)ダイヤ改正では、一部の列車の運転見直しも実施されます。東北新幹線では、利用状況に合わせて東京駅〜新青森駅間の「はやぶさ」1往復が削減されます。運転取り止めとなる列車は、下り「はやぶさ37号」(東京駅16:28発・新青森駅行)および上り「はやぶさ20号」(新青森駅11:20発・東京駅行)の2本です。
また、上越新幹線下り「たにがわ473号」(上野駅18:52発・高崎駅行)については、土休日の運転が取り止められ、平日のみの運転となります。